ガラスはもっとも簡潔な定義は
「固体状態になった過冷却液体」で、同じく固体である結晶と対比される。
アモルファスなど近縁の名称があるが、ガラス転移点Tg(ある狭い温度域を境として熱膨張係数などの温度係数その他の物理量が急激に変化する、この温度域のこと)が観測されるものだけに限定するのが妥当であろう。
さらに具体的に「透明か半透明で、主としてケイ酸塩(ホウ酸塩やリン酸塩を混じえていることもある)の非晶質、等方性固体」ということもできる。
ガラスは透明で硬く、清潔な雰囲気のなかにいつまでも美しく輝き続けるという印象に加えて、一瞬にして砕け散ってしまうはかなさも備えている。
4000年近く人類の文化とともに育ってきたガラスに対する人々のこのような印象は抜きがたい。