Category: ガラス・舞台・鏡

ガラスはもっとも簡潔な定義は

「固体状態になった過冷却液体」で、同じく固体である結晶と対比される。

アモルファスなど近縁の名称があるが、ガラス転移点Tg(ある狭い温度域を境として熱膨張係数などの温度係数その他の物理量が急激に変化する、この温度域のこと)が観測されるものだけに限定するのが妥当であろう。

さらに具体的に「透明か半透明で、主としてケイ酸塩(ホウ酸塩やリン酸塩を混じえていることもある)の非晶質、等方性固体」ということもできる。

ガラスは透明で硬く、清潔な雰囲気のなかにいつまでも美しく輝き続けるという印象に加えて、一瞬にして砕け散ってしまうはかなさも備えている。

4000年近く人類の文化とともに育ってきたガラスに対する人々のこのような印象は抜きがたい。

板ガラスは均一な厚みの板状につくられた

ガラス製品の総称。着色したもの、表面コーティングをしたもの、曲面のもの、凹凸の模様のあるもの、2枚以上重ねたもの、強化処理したものなど多くの種類があり、建築物や交通機関の窓、ドアや間仕切り、ショーケース、温室、鏡などに広く使われている。

組成的にはソーダ石灰ガラスの一種。
現在では主としてフロート法によって製造されている。

原料は珪砂(けいさ)、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)、石灰石、苦灰石、長石、ボウ硝(硫酸ナトリウム)等で、これにカレット(ガラス屑(くず))を混ぜたものを容量1000トン以上の溶融炉で連続的に1500℃以上の高温で溶かして均質な融液とし、流出するものを溶融金属をたたえたフロートバスに導き、表面にリボン状に浮かべながら連続的に徐冷炉へ引き出し、切断して板ガラスとする。

溶融金属には融点の低いスズを主として用い、この表面に浮かぶ半融状態のガラスリボンは、引かれて徐冷炉に達するまでに高い平滑度と平面性をもつようになるので、研摩することなしに高級な鏡にも利用できる。

網(線)入りガラスは、溶融炉から流出した融液を1対のローラーで板状に成形するとき、同時に金属網(線)を挿入して連続的に製造し、また1対のうち片方に模様を刻んだローラーを使えば型板ガラスができる。

ローラーに触れたガラス表面の平滑度は悪いので、必要に応じ研摩して製品とする。